並木恒延さんの漆芸展 -漆に光と空気を求めて- に行ってきました。並木恒延さんは、漆絵を制作されている方です。黒漆で塗られた背景に、蒔絵、螺鈿、卵殻といった手法を使って作品を作ります。硬筆書写検定準一級合格の記念で購入した万年筆「月」を制作された野村昌子さんのお師匠さんでもあられます。ちなみに、野村昌子さんはテレビドラマ「チームバチスタの栄光4 螺鈿迷宮」で漆芸の指導や作品提供をされた方です。
今回の展覧会では金蒔絵で描かれた作品が多かったです。漆黒の背景に金粉が非常に緻密に蒔かれていて、絵画なのですが、セピア色した写真を思い起こすような趣きのある作品でした。黒漆で塗られた背景は、吸い込まれてしまいそうな黒さで、そこには目に見えない奥行きや空間を感じさせてくれます。
私の好きな螺鈿を使った作品も多数展示されていました。見る角度によって螺鈿の輝きが変化するので、作品の前でしゃがんだり、左右に頭を振ったりして楽しみました。他の来場者はそんなことしていないので、少し恥ずかしかったですが。(^_^;) 「清流」と「滝桜」という作品が気に入りました。
この漆芸展は、11月30日まで銀座にある長谷川ギャラリーで開催しています。蒔絵、螺鈿、卵殻で装飾を施した万年筆が好きな方なら、きっと楽しめると思いますよ。
記事にして頂いてありがとうございます。師匠の作品は一見絵画風ですが すべて漆工芸のシンプルな伝統的技法で表現されています。伝統的技法で 幻想的な質感の絵画的な表現がなされているので 絵画を見慣れている方でもご興味をお持ち頂けると思います。記事をご覧になられた方でお近くにいらっしゃる機会がございましたらお立ち寄り頂けると幸いです 。くりぼんさん。お忙しいなかありがとうございました。
野村さん、コメント、ありがとうございます!
お師匠さんとお話する機会はなかったんですが、
もし話す機会があったら、万年筆の制作をお願いしてしまいそうで自分が怖かったです。(^_^;)