「ペン・トレーディング in 東京」の二日目に参加してきました。前日の内覧会でN御大の出品物の中で何本か目を付けたものがありました。パイロットの「スーパー500」、「カスタム72 HM」、「カスタム67の色軸」です。その内の一本を入手することができました。
入手できたのは、「スーパー500」です。1958年に発売されたモデル。当時のスーパーシリーズ(現在のカスタムシリーズに相当する製品なのかな?)の最上位モデルということで、通称、「ウルトラスーパー」と呼ばれていたようです。当時、非常に高価だったため、製造本数が非常に少なく、幻の万年筆とも呼ばれているそうな。
1995年に復刻モデルとして「ウルトラ」が発売されています。本当は「ウルトラ」の方が欲しいのですが…。「スーパー500」と「ウルトラ」ではキャップリングの太さが違うようなのですが、今回入手した個体はキャップリングが太いので、もしかしたら、「ウルトラ」のキャップが装着されたニコイチなのではないかと思われます。
以下の画像は胴軸をはずしたものです。
吸入機構は「ノブ・フィラー」。金属管の中に入ったゴムチューブが金属管のお尻に付いているノブを倒すことでつぶれ、ノブを元に戻すとゴムチューブが復元するしくみです。
以下は、ペン先の拡大画像です。
ペン先は一見すると、現行のシルバーンと同じようなインレイドニブに見えますが、なんと裏側がつながっています。また、ペン先の嵌め込み精度が非常に高く、継ぎ目に隙間がまったく見えません。
以下は、キャップの拡大画像です。
キャップは漆塗りが施されています。クリップは、U型のバネがキャップ内に入っており、可動します。
この万年筆のおまけとして、パイロットのシャープペンシルをいただきました。ウイリアム・モリス・コレクションの青軸です。
以上、二日目の戦利品でした。昨日はワーグナー・インキを購入しましたが、過去のワーグナー・インキを並べてみました。2008年、2012年青黒、2012年赤黒、2013年青黒、2013年黄黒です。
2009年~2011年のワーグナー・インキはペントレに参加しなかったので持っていません。2012年に再びペントレに参加しようと思ったきっかけは、この古典ブルーブラックの魅力が大きかったですね。