先週の日曜日、書写技能検定の講習会に参加してきました。受講したのは、硬筆の1級クラスです。受講者は20人程いました。そのうち、男性は2名。平成25年度第3回の過去問が配布され、それをもとに講義、添削が行われました。
1時限目
第5問 自由作品
自由作品は、和歌、漢詩、現代詩から選択できます。準1級の時は平仮名が苦手なので漢詩を選択したのですが、1級では出題される漢字が難しいものが多く、一度も書いたことがないどころか、読み方さえもよくわからないものが出題されます。苦手な平仮名は特訓することにして、今回は現代詩で行くことにしました。
現代詩での注意点は以下です。
- 同じ文字が複数回登場したら、行書と草書で書くなど、変化をつける。
王羲之の蘭亭序にたくさん登場する「之」の変化について言及されていました。
準1級に合格している人が対象ですから、講義はあっさりしたもので、添削中心の授業でした。
添削で注意されたのは、「線が硬い」です。本番の試験でないのに緊張してしまって、力んでしまいました。練習なしで、1枚しかない回答用紙に清書するというのは、緊張感がハンパないですよ。この緊張感って、克服できるようになるのかなぁ。(^_^;
1級の合否を決定付けることになるのが、「第5問 自由作品」と「第2問 楷行草の三体」の草書だそうです。特に草書がだめな人が多いとのことでした。
第6問 掲示文
掲示文については、基本的に準1級と同じなので、特に講義はありませんでした。
添削は、「指摘するところがありません」とのこと。(^_^; とりあえず、掲示文は合格点に達しそうです。
2時限目
講義の冒頭で、筆記具についての説明がありました。ボールペンの字幅は、0.7~1.0mmがよいとのことでした。また、縦書きは少し太めがよいとのこと。
第3問 漢字仮名交じり文(行書縦書き)
注意点は以下です。
- 問題文には「平仮名は連綿で書いてもよい」とあるが、この意味は「平仮名を連綿で書けるところを見せてちょうだい」である。(^_^;
- 平仮名の字形はかっちりとしたものではだめ。
1級では連綿を積極的に使っていかないとまずいようですね。
第4問 漢字仮名交じり文(楷書橫書き)
注意点は以下です。
- ローマ字や数字はちょっと斜めにするとよい。斜めにし過ぎはだめ。
私は準1級の試験では斜めにせずに書きましたが、1級だとこの微妙な感覚まで要求されるようですね。
「第5問 自由作品」についてのお話もありました。自由作品は鉛筆で作品に枠を書くのですが、枠を先に書いてから中を書きなさいとのことでした。枠を前提にして文字の配置を考えていく方がよい作品に仕上がるようです。ただし、これについては、枠を先に書くと字が縮こまってしまうから、中を書いてから枠を書きなさいという先生もいます。
3時限目
第1問 速書き
特に講義なし。添削も問題なしでした。
第2問 楷行草の三体
注意点は以下です。
- 上下に5mmの余白、熟語間も適度に余白を空ける。
草書の覚え方のアドバイスは以下です。
- 形が同じ特徴を持つものをまとめて覚える。(「啼」の旁など、くるくる回す字。「心」を含む字。「恵」や「魚」など、田を含む字。雨冠を含む字。)
- 書かなきゃ覚えない。(^_^;
添削は、楷書と行書は合格、草書は線が硬い。もっと柔らかく速く書くようにとのことでした。
講習会に参加してわかったのですが、私って書くのが非常に遅いです。添削の列に並ぶのが大抵最後でした。(^_^;