先日行ってきた「良いモノ一生モノ出会い展6」で購入した万年筆と芯ホルダーを紹介します。
昨年の11月、スティロアート軽井沢に2本の万年筆を特注しました。1本は青漆の万年筆です。でも、私が注文した通りの青色を再現することができず、注文キャンセルとなりました。カスタム845の青漆のような青を注文したのですが、難しいようですね。残念です。もう1本は、木地溜塗呂色仕上げの万年筆です。素材は今回もタモの杢です。
木地溜塗呂色仕上げの万年筆は以前購入しましたが、今回は、形状を変えて、バランス型で作ってもらいました。バランス型というのは、キャップと尻軸の先端が丸くなっている形状の万年筆です。モンブランの146や149がこのタイプですね。一方、キャップと尻軸の先端が平らになっている形状の万年筆は、ベスト型と呼ぶそうです。ペリカンのM800やM400がこのタイプですね。
首軸は、カスタム743のものが装着できるようになっています。
しかし、木地溜塗りは美しいですね~。漆塗りのトゥルンとした表面とその下に見える複雑な杢が、バランス型の柔らかなフォルムと相まって、一層美しく見えます。木と漆塗りの万年筆を扱うスティロアート軽井沢ならではの逸品だと思います。この木地溜塗りが、最高の万年筆探しの終着駅のような気がしています。木地溜塗り以外で木目を生かした漆塗りとして、今、気になっているのが春慶塗りです。春慶塗りの万年筆を作ってみたいと思っているのですが、制作できる職人さんをまず見つけないと・・・。
ついでに、以前購入したベスト型の万年筆も撮影し直してみました。
購入した時よりも、だいぶ上塗りの漆が透けてきたように思います。
あと、今回の展示会で購入したのは、木製芯ホルダー「芯太郎」です。素材はチェリーウッド。
市販の芯ホルダーって、大抵、軸が細くて、太軸の万年筆に慣れた人にとっては使いにくいですよね。この芯ホルダーは適度な太さで使いやすいです。
撮影に使用した機材は、GXR+AI Micro-Nikkor 55mm f/2.8S(35mmフィルム判換算:83mm)。