飛騨高山に行ってきました。飛騨高山の特産品といえば、飛騨牛、高山ラーメン、そして、飛騨春慶塗ですね。春慶塗というのは、木地に黄色や紅色の染料を塗った後、透き漆を塗ったものです(本当はもっと工程がありますがここでは省略)。木地の木目を生かした漆塗りです。春慶塗は、飛騨高山だけでなく、全国各地で制作されており、以下のような春慶塗があります。
- 飛騨春慶(岐阜県高山市)
- 能代春慶(秋田県能代市)
- 粟野春慶(茨城県東茨城郡城里町)
- 伊勢春慶(三重県伊勢市)
- 木曽春慶(長野県塩尻市)
飛騨春慶、能代春慶、粟野春慶を日本三大春慶塗と呼ぶそうです。その中でも、飛騨春慶が一番知名度があるようです。
春慶塗を施した万年筆がずっと欲しいと思っているのですが、木地はスティロアート軽井沢の数野さんに制作していただくとして、春慶塗ができる塗師を探してくる必要があります。いつも塗っていただいている根岸修さんは、木曽の漆塗職人さんですが、春慶塗はやりません。そこで、飛騨高山に春慶塗の塗師を探しに行くことにしました。
飛騨高山には春慶塗の漆器等を制作/販売しているお店がたくさんあります。飛騨高山にあるお店を事前に調査しておき、片っ端からお店をハシゴしました。(^_^;)ツカレタヨ
そんな中、山田春慶店というお店に巡り会いました。入店すると、店主の奥様が店番をされていて、気さくに声をかけてくれました。バックパックを下ろして、ゆっくり見ていってくださいと。さらに、すもものジュースをご馳走していただけました。\(^o^)/ 台風が来ているというのに高山は晴れ間がのぞいて、非常に暑かったせいもあって、とても美味しかったです。
事前調査では、このお店は、春慶塗のボールペン、シャープペンシル、ペンケース、ペーパーウエイト等の文具も制作しており、私の中では最有望株のお店でした。店内に展示されていた商品をいくつか撮影してきましたので、ご覧ください。
そうこうしているうちに店主がお店に戻って来られたので、早速、木軸の万年筆に春慶塗を施していただけないか相談したところ、快諾していただけました。\(^o^)/ミツケタ- あとは、スティロアート軽井沢の数野さんと相談して問題なければ、制作をお願いしようと思います。楽しみです。
山田春慶店では、ボールペン、シャープペンシル、ペーパーウェイトを購入しました。いずれも、木地に栃(とち)を使ったもので、とても美しいですね。栗の玉杢もあったそうなのですが、売り切れてしまったとのこと。残念・・・。左上にいるのは、おまけにいただいた「さるぼぼ人形」です。
飛騨春慶のお店巡りばかりしていて、観光している暇がなかったのですが、飛騨国分寺、高山陣屋、古い町並み、宮川朝市、陣屋前朝市、桜山八幡宮ぐらいはササッと見て回ってきました。(^_^;) 桜山八幡宮には菅原道真を祀る筆塚があったので、ペン習字の上達を祈願しました。
奉納された筆記具に何故かコンパスが入ってる・・・。(^_^;)
宿は高山桜庵というホテル。ホテル内は靴を脱いで移動、廊下は畳敷き、部屋も畳敷きでベッドは畳の上にあるというちょっと変わった所でした。このホテル、山田春慶店の店主御夫妻の娘さんが勤めていたことがあるそうです。山田春慶店に縁があるなぁ・・・。以下の画像は、山田春慶店の奥様のお勧めで行ったカフェ「フロール」で食べた飛騨牛のステーキです。(^-^)
観光はろくに出来ませんでしたが、目的は達成できたので満足、満足。(^_^;)