今日は万年筆の日ということで、万年筆ネタの記事を書いてみました。(^^)/
今、使用頻度が一番高い万年筆を紹介します。プラチナ万年筆のデスクペンDP-1000AN極細です。
おそらく、ペン習字をやる方にとってはおなじみの万年筆だと思うのですが、ネット上にあまり情報がありません。あるのは、ペン習字系の大先輩ブログ「ペン字いんすとーる」の記事ぐらいですね。以下の写真は、私が使っているレギュラーメンバーの5本です。
極細3本と細字2本。お尻にマスキングテープを巻いて個体を識別できるようにしています。インクは、黒軸には極黒、赤軸には色彩雫の夕焼けを入れています。基本的に使うのは極細の方だけです。細字は書写検定等で大きめの文字を書く必要がある場合にのみ使います。
昔のモデルの胴軸には、謎の三角印と「DESK PLATINUM」の文字が刻印されています。現行品は、コスト削減のためなのか、刻印がありません。
ペン先は、ステンレス製で金メッキが施されています。この金メッキがはがれやすく、こんな感じになっちゃってます。(^_^;)
ペン先の形状は、昔あったショート型万年筆「ポケット」と同じようですね。
さて、愛用しているDP-1000ANの魅力についてですが、以下にまとめてみました。
1. 小さくて、先端が鋭く尖ったペン先
字を書く時は、書いた線を見てバランスを取りながら、次の線を書くことになりますから、書いた線が視認しにくいと不安を感じます。大きくて、先端の角度が鈍いペン先だと、ペン先が紙面を隠してしまう面積が大きくなり、視認し辛くなります。紙面を隠す面積が少ない、小さくて先端が鋭く尖ったペン先がペン習字には向いていると思います。
2. 適度にしなるペン先
普通に字を書くのであれば、筆圧ゼロでサラサラと書ければよいので、ペン先のしなりは必要ないとも言えるのですが、ペン習字では、線の強弱を付けたくなるので、筆圧をかけたり、抜いたりといったことをします。筆圧をかけた時にペン先がしならないと、筆圧がそのまま押し返され、ゴツっとした筆記感になります。書き心地も悪いですし、線の強弱も付きません。しなりすぎるペン先も扱い辛いですが、適度にしなってくれると書きやすく、強弱も付けやすいです。
3. 適度な軸の太さと重量バランス
DP-1000ANに限った話ではないですが、お尻に向かうにつれて細くなったデスクペンは、非常に重量バランスがよいと感じます。握る部分の太さも適度で、しっくりきます。人差し指の延長線上にペン先の先端がくるように握れば、「おぉ、こ、このペンなら、ペン先を自由自在にコントロールできる気がする!」という感覚を覚えます。
というわけで、DP-1000ANを愛用しているのですが、気に入りすぎて、上述した5本以外に大量の在庫があります。(^_^;) 以前は色々なインクを入れて使っていたのですが・・・。
キャップの色がベージュなのは、上位モデルのKDP-3000Aです。KDP-3000Aはペン先が14K。DP-1000ANよりもペン先がよくしなります。DP-1000AN極細に比べて、インクの出が良すぎるのと、しなり過ぎの感じがするので、DP-1000ANの方を愛用しています。
写真に写っている箱は、箱買いした時のものです。(^_^;) ビニール袋に入っているのは新品状態でまだ下ろしていません。
極細の国産万年筆(現行品)については、ほとんどの製品を入手し、書き比べてみましたが、DP-1000AN 極細よりも書きやすいと思えるものはありませんでした。私の中では、DP-1000AN極細は、極細万年筆の頂点に君臨する存在です。ただし、私のペン習字の技量がもっと上がれば、万年筆への要求が変化し、好みが変わってくるかもしれません。その人にとっての最高の万年筆は、使い手の技量によっても変わってくる気がします。
最後に、DP-1000ANの気になる点なのですが、各個体で品質のバラつきがあるようです。この点は、プラチナ万年筆に頑張って欲しいところです。
あと、DP-1000ANの分解洗浄を自分でできるようになりたいのですが、分解方法がわかりません。ご存じの方がいたら、情報をご提供ください。お待ちしております。DP-1000ANと同じような構造をしている「ポケット」は、専用の工具を自作すれば、分解できるようですが、ポケット用の工具では、DP-1000ANは分解できそうにありません。