第35回芝風会書作展に行ってきました

毎年恒例の芝風会書作展に今年も行ってきました。「芝風会」は「しふうかい」と読みます。開催場所は、昨年同様、駒込にある北里画廊。開催期間は、2016年1月21日(木)~24日(日)。昨年の記事はこちらです。

芝風会書作展

芳名帳を書き終えると、そばに本庄加津子先生がいたので、ご挨拶。一通り、展示作品を見終えたあとは、毎年恒例の本庄先生との歓談タイム。\(^o^)/

まずは、一昨日、書作展を訪れたSAIさんの話題で始まりました。(^_^;)

書写検定一級の受験

書写検定一級を受験した時の本庄先生の練習方法を伺いました。合格するための最大の関門、草書体については、朝日新聞の天声人語に登場する漢字を対象にして、草書体を覚えていったそうです。最初のうちは書道字典を引いて暗記。ある程度、暗記した漢字の数が増えると、暗記していない漢字でも草書体の見当がだいたいつくようになってくるので、そうしたら、自分で書いてみてから、書道字典を引くようにしたとのこと。

あと、速書き以外の実技問題は、1級を受験すると決めた日から、毎日練習したそうです。これにより、各問題で要求される字の大きさで書くことに慣れることができたとのこと。

模範手本を書いている筆記具

パイロットのペン習字講座の受講者は非常に気になるところではないでしょうか?日ペンの競書誌「ペンの光」のお手本には使用した筆記具が書いてありますが、わかくさ通信の模範手本には使用した筆記具の記載がないですから。

本庄先生は、なんと、受講生と同じ条件で書くのがいいと考え、講座を申し込むとおまけでもらえるデスクペン(パイロットのDPP-100 EF)を使っているそうです。インクは、パイロットのブラックです。競書誌「ぺん時代」のお手本は、パイロットのデスクペン DPP-100 EF、DPN-200 EF、DP-500 EFを使い分けているそうです。楷書の場合は、ペン先がしならないDPP-100やDPN-200を使い、行書の場合は、DP-500を使っているとのこと。

使用している下敷き

紙を数枚重ねるだけの時もあれば、半紙を何枚か重ねてその上に書く紙と同じ紙を一枚のせる時もあるそうです。過去には、毛筆用の下敷きの上に書く紙と同じ紙を一枚のせていたときもあったとのこと。掲示文を書く時もこの方法を使うそうです。

ちなみに、私は、毛筆用下敷きの上に中心線や補助線入りの紙を一枚のせたものを下敷きにしています。

平仮名の書き方(特に行書と調和する字形)

平仮名の書き方をもっと詳しく解説するようにテキストを改善して欲しいとお願いしました。最近、鷹見芝香先生の著作「ペン習字 基礎と応用」を入手したのですが、それには平仮名の書き方が詳しく書いてあるので、そのレベルの説明がパイロットのテキストにも欲しいなと思いました。

あと、漢字の行書体に調和するような平仮名の書き方も解説して欲しいとお願いしてみました。しかしながら、平仮名は、連綿にならなくても、前後の字のつながりなどにより変化していくものなので、一つの固定の字形に定めることができないとのこと。できるだけ多くの漢字仮名交じりの文例を見て、研究してみて欲しいとおっしゃっていました。

その他

あとは、先生の今回の出品作品に関するお話やわかくさコンクールの作品作りの方法などを伺いました。あ、あと、忘れられないのは、「あなたの書く線は美しい」とお褒めいただいたことです。級位認定課題を審査していく時によく目に止まると。\(^o^)/

このあと、代官山に用事があったので、名残惜しかったですが、1時間ちょっとで会場を後にしました。

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