パイロット本社ビルにあったペンステーション ミュージアム&カフェ。1階がカフェ、2階がミュージアムになっていました。本社ビルの建て替えに伴い、2016年3月末で閉館・閉店となりました。
大抵の博物館は写真撮影禁止ですが、このミュージアムでは撮影可。好きだった展示物を何枚か撮影してきたので、ここに掲載します。
パイロットの創業者の決意と心意気。このミュージアムに行くと、いつもこれを読んでから見学開始でした。「三者鼎立 (さんしゃていりつ)」を初めとした社是、二人の創業者の思い、熱いですね!パイロットの社是の詳細については、こちらをご覧ください。
これは、社是の一つである「難関突破」を表現した販促ポスターですかね?この船長の絵は、創業者の一人である並木良輔氏の若き日の遭難談を元に、東京美術学校の白川一郎画伯が描いたものと思われます。上述した社是の解説ページにそれと思しきことが書かれています。
あと、好きだったのが筆記具の歴史のコーナーです。
1918年(大正7年)に並木製作所設立。ここから始まりました。
1919年(大正8年)10月1日、巣鴨工場が完成した日が創立記念日。創立年からの年数がカスタムXXのXXなんですよね。ちなみに、カスタム98だけは間違えてネーミングしてしまったそうです。(^_^;)
1925年(大正14年)にエボナイト軸に漆を塗って退色を防止するラッカナイトの特許取得。
1930年(昭和5年)にダンヒルナミキが誕生。
1938年(昭和13年)にパイロット萬年筆に社名変更。
1958年(昭和33年)に当時の技術の粋を集めた万年筆「ウルトラスーパー」を発売!ウルトラスーパーの記事は、こちらにあります。
1989年(平成元年)に社名を株式会社パイロットに変更。
最後の見学では、1階のカフェでクロワッサンと紅茶をいただきました。
ミュージアムでは、パイロット製品の修理も受け付けていました。月~金はペンドクターが常駐しており、その場で修理や調整をしてもらうことができました。これが、パイロット製の万年筆を購入する際の安心感につながっていました。本社ビル建て替え後、ペンステーションが復活するかどうかは決まっていないらしいのですが、ぜひ、復活させていただきたいです。せめて、ペンドクターが常駐している修理受付だけでも・・・。