第39回硬筆書写東京夏期大講習会

今年も夏の大講習会に行ってきました。三日間の講習会なのですが、今年も手を抜いて三日間をまとめて1つの記事に。(^-^;) 開催場所はエトワール女子高校です。いつもは、文京学院大学女子高校ですが、今年は変更になりました。昨年の記事は、こちらです。

第39回硬筆書写東京夏期大講習会

1級向けの上級コースを受講しました。受講生の中には、すでに一級に合格した人、すでに教室で指導にあたっている先生、書家などもいます。

1日目

時間割です。

講習内容 講師
1時限 高貞碑の臨書 吉岡緑先生
2時限 高野切第一種の臨書 田中鳴舟先生
3時限 模擬試験

1時限目は、桃花会の吉岡緑先生の講義。毎年、古典の臨書をやりますが、今年は高貞碑。毛筆作品を硬筆で臨書するのは難しいですね。

今年は開催場所が変更になり、食堂がないので、お昼は、持ってきたお弁当を教室で頂きました。なので、毎年恒例の食堂でいただく給食のような画像はありません。(^-^;)

2時限目は、高野切第一種の臨書です。高野切第一種は、藤原行成風の書風で、端正でゆったり、線は変化に富み、優美で上品。仮名古筆の精華と称される作品。日ペンの田中鳴舟先生に添削していただいたのですが、「線がお手本よりも綺麗。かなりイイ線いってる。」と言っていただけました。(@_@;)マジデスカ!

3時限目は模擬試験が行われました。結果はA~Dの4段階評価で、B判定でした。(。-_-。)

夏の大講習会の常連受講生の方と再会したり、ツイッターで交流がある、らくだ~♪さんやくまさんにお会いすることができました。くまさんとは初対面。くまさんとは知らずにすでにお話していました。(´ω`)

2日目

講習内容 講師
1時限 古筆の読み(伊予切) 樋口咲子先生
2時限 漢字仮名交じり文 中山祐子先生
3時限 草書の覚え方 青木聖豪先生

1時限目。例年は全受講生が大ホールに集まっての講義なのですが、今年はなし。変体仮名の読み方を学習しました。

2時限目は漢字仮名交じり文の講義。先生が作成されたお手本を臨書しました。このお手本の書きぶりが、いつも練習している高田香雪先生や狩田巻山先生の書きぶりと違いすぎて、とまどいました。(´・ω・`)

3時限目は草書の覚え方。日常的によく使われる漢字について、その草書体を学びました。でも、試験に出ないような漢字が多かったです。「蛸」とか・・・。(^-^;)

3日目

朝、会場の玄関で、ツイッターで交流がある、ゆらさんと初対面。1~2日目はタイミングが合わず、お会いすることができないでいました。前日に、駅のホームで会える機会があったのですが、「その場でジャンプしてください」とのリクエストに応えられず、会えませんでした。(´ω`)ナンノコッチャ

講習内容 講師
1時限 自由作品 加藤泰玄先生
2時限 速書き、横書きの漢字仮名交じり文 松岡白駒先生
3時限 掲示文 堀津香仙先生

1時限目は、自由作品の検定対策。講義は簡単な説明で終わり、添削中心の授業でした。現代詩は、問題文の通りに書くのが無難とのこと。以前、別の先生からは、それではつまらないから、変化を付けなさいと指導を受けました。今回は、変化を付けて書いたものを添削していただきました。

  • 1回目の添削は、「字粒が小さくて、見る側に迫ってくるものがない。もっと大きく書いてください。」。
  • 2回目の添削は、「まだ、見る側に迫ってくるものがない。字形は正統派でよい形をしているが、筆勢が足りない。失敗してもいいから、もっと、速く、思い切りよく書いてみなさい。」。
  • 3回目の添削は、「少し迫ってくるようになったけど、まだ足りない。線が細すぎる。デスクペンは極細ではなく細字を使い、筆圧をかけて強弱をつけなさい。毛筆用下敷きは筆圧をかけると紙がやぶけちゃうから、硬筆用の下敷きを使いなさい。」

まだ、添削していただきたかったです。今期の講義の中で一番有意義なものだったと思います。一日ずっと加藤先生の添削にあててほしいぐらいでした。ちなみに、加藤先生が使っていた筆記具は、パイロットのデスクペン DP-500(字幅はおそらく F)でした。すでに廃番になった金ペンのデスクペンです。

2時限目は、早書きと横書きの漢字仮名交じり文の検定対策。講義はほとんどなく、添削中心の授業でした。でも、添削でほとんど指摘がなかった・・・。(´・ω・`)

3時限目は、掲示文の検定対策。講義はそこそこに添削中心の授業でした。添削は、字形をいくつか直されたのと字粒をもう少し大きく書きましょうとのことでした。

会場には検定試験の模範手本が展示されています。津田静鳳先生が書かれた模範手本がとても美しくて、筆記具に何を使われたのかが気になってしかたありませんでした。昼休みに、らくだ~♪さんに相談したら、今、津田先生に聞きに行っちゃおうということになり、講師控え室に押しかけ、津田先生に直接伺うことができました!掲示文はコピックチャオのスーパーブラシ、楷行草三体と漢字仮名交じり文は、パイロットのデスクペンDPP-100 Fでした。DPP-100は、もっと高価な二千円や五千円のデスクペンよりも書きやすく感じるとのこと。自由作品は廃番製品のサインペンでした。廃番製品なので、先生ご自身の入手が難しくなると困るので、秘密にしておきます。下敷きは、紙を適当に重ねて書いているそうです。

加藤先生に講習会で添削してもらうたびに、「線が細すぎる。デスクペンは細字を使いなさい。」と言われ続けてきたのですが、極細の線が好きなので反抗してきました。(^-^;)津田先生も細字を使っているということで、あきらめがつきました。しばらく、細字を使ってみようと思います。(´ω`)

あと、何人かの方から、毛筆で仮名をやってみるといいかもとアドバイスをいただきました。毛筆には手を出さないつもりでいたのですが、小筆はやってみようかなと思い始めました。まずは、小筆と硯と墨などを探す旅に出なければ・・・。(´ω`)

以上、夏期大講習会の報告でした。講習会に参加された皆様、お疲れさまでした。また、来年、お会いしましょう。

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