今年も書写技能検定協会主催の東京夏期大講習会に参加してきました。開催期間は2017年8月4日〜6日。会場は王子にある駿台学園中学校・高等学校でした。
先日、硬筆の1級に合格したので、今年は硬筆の指導者コースを選択しました。指導者コースはクラスが二つありますが、私はAクラスでした。時間割は以下の通り。
Aクラスの参加者は15名ほどいて、そのうち男性は、1日目は一人、2〜3日目は二人でした。参加者の7〜8割は、すでに書道やペン習字の先生をやっている方だったようです。競書誌「ペンの光」の憧れの師範先生や桃花会の大御所の先生が参加しておいででした。
1日目
一日目は、楷書、行書、仮名の臨書でした。一時限目の楷書は、和氣先生が講師で、授業内容はちょっと変わっていました。単なる臨書ではなくて、お手本の書きぶりを真似て、自分の名前や「東京夏期大講習会」を書いてみるというものでした。
お昼は、検定協会から、おにぎり2個が配布。朝、コンビニで買った野菜ジュースといっしょにいただきました。(´ω`)
二時限目は行書。臨書した後、他の受講者の席を回って、作品や筆記具を見て回るということをしました。私も見て回ったのですが、受講者の中に伝説のつけペン「S.T.ペン」を使っている方がいました。S.T.ペンは、鷹見芝香先生の頭文字。鷹見芝香先生が考案されたペン先らしいです。その方から、S.T.ペン先を1本譲っていただいてしまいました。(´ω`)
1日目は、講習会の後、ツイッターのペン字クラスタのオフ会が企画されていました。講習会終了後、オフ会の開催時間まで1時間半ほどがあったので、講習会に参加者した6名はファミレスでプレオフ会。オフ会の参加者は11名。以前から面識があった方は3名だけ。残りの人は初対面。どきどきワクワクの二時間でした。憧れの師範先生も参加されたので、ちょっと緊張しました。(´ω`)
2日目
一時限目はホールに集まって、全体講義。書道教育の現状についてのお話でした。内容が面白かったので、睡魔に負けずに講義に集中できました。二時限目は楷書での宛名書き。楷書を久しぶりに書いたので、緊張して手が震えてしまいました。三時限目は行書での漢字仮名交じり文。講師は桃花会の吉岡緑先生。こちらはリラックスして書けました。行書の漢字かな交じり文の場合、片仮名をくずして書くべきか、きっちりと書くべきかという問題について説明がありました。以前はきっちりと書くのが普通だったようなのですが、先生が用意されてきた手本は、くずし気味に書いてみたとのこと。
3日目
朝、会場に向かう途中、堀津香仙先生に遭遇。いっしょに会場まで行きました。会場に行く道すがら、ぺん時代や芝風会書作展、パイロットのB系統などのお話をしました。
最終日は、まる一日かけての作品制作でした。課題は、漢詩2つ、和歌1つ、近代詩1つでした。講師は、津田静凰先生。一番楽しみにしていた授業だったのですが、課題が多くて、楽しんでいる余裕がありませんでした。結局、私は2つの漢詩作品しか制作できませんでした…。授業の最後に参加者全員の作品を掲示板に貼り出して、品評会?を行いました。他の参加者の作品と比べて、自分の作品は、字形も拙いし、なんだか小さくまとまってしまっていて、作品として映えないなぁと思いました。修行に励まねば…。
最終日は、作品制作の練習に没頭していて、とても疲れました。
今回初めて開催したペン字クラスタのオフ会、毎年の恒例になるといいなぁ。(´ω`)