今年も、「秋華会 三上流ペン・筆ペン書作展」に行ってきました。昨年の記事は、こちらです。今年は、八木重吉の詩がテーマです。
八木重吉という詩人を知らなかったので、帰宅後、調べてみました。29歳の若さで亡くなるまで、短い詩を多数残されています。死後、評価が高まった人のようですね。書作展のテーマに選んだ理由を主催者の小髙桃果先生に聞いておけばよかったです。『貧しき信徒』という詩集の中に、「果物」という詩があるのですが、もしかしたら、この詩に出会ったからかもしれません。
果物
秋になると
果物はなにもかも忘れてしまって
うっとりと実のってゆくらしい
縦に読むと、三上秋果先生の雅号が。(´ω`)
初日の開場直後に行ったのですが、まだ、生徒さんの作品の展示作業中でした。(^_^;) 小髙先生は、生徒さんの作品の表装をご自分でやるそうです。会場への展示も小髙先生ご自身で毎年やっているとのこと。
小髙先生にご挨拶後、さっそく硬筆書写技能検定1級に合格したことを報告しようと思ったのですが、すでにご存知で、先生の方からお祝いのお言葉をいただきました。(´ω`)
展示作品は30点ぐらいだったと思います。生徒さんの作品以外には、日本ペン習字研究会の田中鳴舟先生、成田嵐石先生、松下柳泉先生、三上秋果先生の作品などが展示されていました。
小髙先生の作品は、文徴明の臨書。作品名を聞くのを忘れてしまいました…。(^_^;) 黒地に本物の金で書いたとのこと。本物の金だと、どんな角度から見ても、はっきりくっきり見えるそうです。よく見ると、漢字を連綿させているところがあり、連綿って仮名だけじゃなかったんだと知りました。また、ペンで書いたものですが、金の粘度が高いせいか、渇筆が出ていて綺麗でした。
小髙先生は、競書誌「ペンの光」では、手紙文のお手本を書かれていますが、漢字が好きとのこと。本当は、仮名が好きなんだけど、仮名のために、まず、漢字を学んでいるそうです。でも、漢字をやり始めたら、漢字が面白くてしかたないとおっしゃっていました。
生徒さんは、小学生から年配の方まで多彩です。もしかしたら、来年は、この書作展に私も作品を出品してるかも〜。(´ω`)
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