ペン習字関連の書籍を紹介します。今回は、パイロットペン習字通信講座のA系統の先生、江守賢治先生と櫻井紀子先生の著作について紹介します。私はB系統なのですが、他の系統の先生方の本もすごく参考になるものが多いです。
1. 江守賢治先生の著作
(1) ペン字常用漢字の楷行草
A系統を選択した方は必携の三体字典です。A系統を選択したら、まず、この本を購入しましょう。
(2) 楷書の基本100パターン
楷書を書く上でのポイントが網羅されています。まえがきに、「この本の内容は、私が永年九成宮醴泉銘と取り組んできたのと、欧陽詢先生との対話の集積であり、楷書について美しい形のとり方の要点を百にまとめ、わかりやすく説明したものです。」とあります。江守先生曰く、九成宮醴泉銘について疑問が沸くと、欧陽詢が枕元に立ち、疑問に答えてくれたとのことです。(^-^;)
書きぶりによらない普遍的な内容なので、A系統以外の方も読んでおくことを強くお勧めします。下位の級で行き詰まっている方は、この本に記載されていることを守っていないケースが多いのではないかと思っています。
目次にもある、「欧陽詢先生と夢の中での対話」が面白い。(´ω`)
(3) 筆順のすべて
筆順の大原則や例外パターンについて解説されています。本書の冒頭には、「この本は、すべての字の筆順を示した本でなくて、筆順のすべてがわかる本である。」とあります。
正しい筆順で書くことは、整った字形を書きやすくなりますし、とても重要です。書写技能検定の2級、3級では筆順についての問題が出題されますが、受験されない方も、この本に目を通しておいて損はないと思います。
(4) 楷行草 筆順・字体字典
筆順字典の定番です。
(5) 漢字筆順ハンドブック
こちらも筆順字典ですが、楷書の筆順しか載っていませんので、「楷行草 筆順・字体字典」の方をお勧めします。
(6) 硬筆毛筆書写検定理論問題のすべて
書写検定を受検する方は必読の本です。出題される問題を解説しています。
(7) 字と書の歴史
江守先生が、書道史について、様々なエピソードを交えて説明してくれています。書写検定には書道史の問題が出題されますが、本書を読めば、書道史に興味を持って取り組めると思います。「字が綺麗に書けるようになればいいので、書道史なんかに興味ないよ。」という方も、読み始めると面白くて、書道史に興味が出てくるかもしれませんよ~。(´ω`)
(8) パイロットペンクラブのテキスト
パイロットペン習字通信講座の昔のテキストです。現行のテキスト同様、江守先生が中心に書かれているので、A系統の方は参考になると思います。この本は、以前にこちらの記事で紹介したことがあります。
2. 櫻井紀子先生の著作
(1) なぞって楽しむ思い出の唄
唱歌、童謡、叙情歌など、懐かしい歌の歌詞を櫻井先生が書かれています。江守先生の「楷書の基本100パターン」のような楷書を書く上でのアドバイスも書かれています。挿絵は、櫻井先生ご自身で描かれたものだそうです。
私の持っているのは、櫻井先生の直筆サイン入りです。(´ω`)
(2) なぞって歌える思い出の唄
「思い出の唄」のシリーズの第2集。第2集では、楽譜も掲載されています。
こちらも櫻井先生の直筆サイン入りです。(´ω`)
(3) はじめてのペン字
ペン字の入門書。ペンの持ち方、姿勢、筆圧、筆勢についての解説がとても参考になりました。あと、この本にも、江守先生の「楷書の基本100パターン」のような漢字を書く上でのポイントが書かれています。楷書だけではなく、行書についても。櫻井先生ご自身が書かれたと思われる挿絵がとてもかわいくて、ほのぼのします。(´ω`)
こちらも櫻井先生の直筆サイン入りです。同封されていた一筆箋には、私が送った発注ハガキについて、「九成宮醴泉銘を思わせるような端正な楷書がきのハガキ文字、おそれ入りました。」と書いてありました。(´ω`)ウレシー
(4) 楽しく練習できる すてきなボールペン字
ボールペンを使ったペン字の入門書です。「はじめてのペン字」の方が内容的に濃いです。
今後、江守賢治先生と櫻井紀子先生の著作が追加されたら、この記事に追記していきます。
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