今年も書写技能検定協会主催の東京夏期大講習会に参加してきました。開催期間は2018年8月3日(金)〜5日(日)。会場は王子にある順天高等学校でした。
私は硬筆指導者コースを選択。硬筆指導者コースはクラスが二つありますが、私はAクラスでした。時間割は以下の通り。
Aクラスの参加者は二十数名いて、そのうち男性は、1日目は2人、2〜3日目は3人でした。Aクラスの参加者の7割ぐらいは、競書誌「華」を主催する桃花会の会員さんたちだったようです。
1日目
一時限目は、日ペンの田中鳴舟先生が講師で、張猛龍碑の臨書でした。二時限目は、和氣正沙先生が講師で、授業内容は例年どおり、ちょっと変わっていました。単なる臨書ではなくて、顔真卿の祭姪文稿の書きぶりを真似て、自分の名刺を書いてみるというものでした。三時限目は、平形精逸先生が講師で、寸松庵色紙の臨書でした。
お昼は、検定協会から、おにぎり2個が提供されました。朝、コンビニで買った野菜ジュースと豆乳をいっしょにいただきました。(´ω`)
1日目は、大講習会の後、ツイッターのペン字クラスタのオフ会が企画されていました。講習会終了後、オフ会の開催時間まで45分ほどがあったので、参加者はカフェでプレオフ会。オフ会の参加者は、一次会が7名、二次会も7名(一人入れ替わり)でした。今年のオフ会は、書いてきたものをお互いに品評し合おうということになっていたので、順番に書いてきたものを見せ合いっこしました。私は、講習会3日目の作品制作の授業のために書いてきたものを見てもらいました。いろいろなアドバイスをいただいて、とても有意義で楽しい時間でした。(´ω`)
2日目
一時限目は地下講堂に集まって全体講義。「生涯学習としてのペン習字の意義」というテーマで、日ペンの田中鳴舟先生が講演されました。午後は、大講習会には参加せず、全日本ペン書道展を観に行ってきました。
お昼は、検定協会から、助六セットが提供されました。(´ω`)
3日目
最終日は、まる一日かけての作品制作でした。課題は、漢詩2つ、和歌1つ、近代詩1つでした。講師は津田静凰先生。一番楽しみにしていた授業で、予習もがんばってきました。授業の最後に参加者全員の作品を黒板に貼って、品評会を行いました。
私は、課題の4作品をすべて制作したのですが、黒板が限られたスペースであるため、現代詩と和歌を出品しました。以下の画像は黒板に貼った2作品です。遠くから撮影したものを拡大したので、画像が鮮明でなくて申し訳ありません。
現代詩は、高村光太郎の智恵子抄からの文章です。各ブロックの上下を微調整しては先生の添削を受けるというのを何度も繰り返し、最終的にこのレイアウトになりました。受講生の中から、「なんだか、音楽の旋律のよう…」という声が聞こえてきました。(´ω`)
和歌は、拾遺和歌集から源公忠の歌です。三角法のレイアウトを採用。最初は底辺が横一直線の直角三角形でしたが、下が重くなりすぎるということで、底辺が左上がりになる三角形に修正。先生からは「三角法がうまくいった例ですね」との講評をいただきました。受講生の中から、「素敵〜♥」という声が聞こえてきました。(´ω`)
お昼は、検定協会から、おにぎりが提供されました。(´ω`)
今回の大講習会は、昨年の反省を踏まえて、徹底的に予習をがんばりました。そのおかげで、オフ会でアドバイスをいただいたり、3日目の作品制作も余裕をもって取り組むことができ、充実した時間を過ごすことができました。毎年、大講習会が終了すると、「来年の参加はやめておこうかなぁ」という思いにかられるのですが、今年は「来年も参加するぞ〜」と思うことができました。やはり、大講習会に予習は必須ですね。(´ω`)
最後に、制作した4作品を掲載しておきます。枠が歪んでいますね…。使用した筆記具は、漢詩はパイロットの「小筆 硬筆」、和歌と現代詩はつけペン(日光の日本字ペン+開明墨汁)です。