呉竹の「磨りおろし生墨 古墨 濃墨」を使うようになってから1ヶ月以上が経過しました。使っていて気付いた点などを報告しようと思います。
「磨りおろし生墨 古墨 濃墨」の問題
墨液の色味や伸びはとても満足しましたが、使っていて気になったのは、水分が蒸発して墨液が濃くなってくると以下の問題が発生したことです。
つけペンのペン先に墨液を補充すると、線が太くなる。
ペン先がキレイな状態で墨液をつけて書くと、いい感じの細い線が書けるのですが、しばらく書いてから墨液をペン先に補充すると、線が太くなっちゃうんです。そのため、墨液の2度づけ禁止で運用してきました。串揚げのソースみたいですが…。(´ω`) ペン先の墨液がなくなりそうになったら、ペン先を水で洗浄し水分を拭き取ってから墨液をつけ直す。このような運用をすれば、常にキレイな細い線が書けます。(´ω`)メンドクセー
墨液がこのような状態になったら、サッサと古い墨液を捨てて新しい墨液を使うようにすればいいのですが、この墨液はかなりお高いので捨てるのに躊躇してしまいます。水で薄めるという手もありますが、薄めすぎたりしないか、気を使うことになります。古い墨液を捨てずに新しい墨液を継ぎ足していくのも、秘伝のタレのようだし…。(´ω`)
呉竹の磨りおろし生墨シリーズ
呉竹の磨りおろし生墨シリーズには、現在、以下の4つの製品がラインナップされています。
- 翰墨自在(かんぼくじざい) 定価3,000円(税抜)
- 古墨 普通濃度 定価3,000円(税抜)
- 古墨 濃墨 定価5,000円(税抜)
- 庚辰絶妙(かのえたつぜつみょう) 定価6,000円(税抜)
製品の箱には以下のように各製品が紹介されています。
「古墨 普通濃度」と「翰墨自在」
「庚辰絶妙」は価格的に高すぎるので、「古墨 普通濃度」と「翰墨自在」を試してみました。両者とも色の濃さは充分満足できるものでした。濃度が「古墨 濃墨」よりも薄いということは、上述したような問題が発生するのもかなり水分が蒸発してからということになりそうです。また、価格的にも「古墨 濃墨」よりもお財布に優しいものになります。古くなった墨液を躊躇なく捨てられそうです。(´ω`)
というわけで、今後は、「古墨 普通濃度」と「翰墨自在」を使って行こうと思います。現在、この2者の違いがよくわからないので、色味や使い心地などで違いが判明したら、また報告します。