ペン先が柔軟にしなる万年筆が好きで、ペン習字を始める前は以下の万年筆を愛用していました。
- パイロット カスタム823 FA
- パイロット カスタムカエデ F
- パイロット エラボー SF
- 中屋万年筆 ライターポータブル 細軟
FAはフォルカンと読みます。ペン先の両脇がえぐるようにカットされていて、少し筆圧を加えるだけでペン先がしなりながら開きます。Fは「Fine」の頭文字で細字。SFは「Soft Fine」の頭文字で軟調の細字です。カスタムカエデは「S」が付かない「F」ですが、ペン先がビヨンビヨンとしなります。中屋万年筆の細軟は、筆圧を加えるとペン先が開かないまま上下にしなります。
ペン習字を始めてしばらくの間はこれらの万年筆を使って練習していました。パイロットのペン習字講座の課題は、カスタム823 FAを使って清書。インクは、パイロットのブルーブラックやモンブランのミッドナイトブルーを使っていました。
パイロットのペン習字講座は、幸いにも7級Aでスタートすることができたのですが、その後、すぐに壁にぶつかることになりました。なかなか昇級しない・・・。(^_^; 清書を書くような緊張して力んだ状況では筆圧コントロールが思うようにできないので、しなるペン先は描線が不安定になります。緊張感から解放され、スラスラと力を抜いて清書を書けるようになれば、とても使えるペン先になると思いますが、ペン習字の初心者が使いこなすのは難しかったです。
その後、様々な万年筆を試し、現在は以下の万年筆をペン習字に使っています。この万年筆に辿り着くまでにどれだけ散財したことか・・・。(^_^;
- プラチナ デスクペン DP-1000AN 極細
ペン先は鍍金がはげちゃってます。
デスクペンDP-1000ANを使っている主な理由は以下の3点です。
- ペン先の適度なしなり
- しならない方がペン習字初心者に向いてるかというと、まったくしならないガチガチに固いペン先も書きにくいんです。筆圧を加えた時に多少しなって筆圧を適度に受け止めてくれると、書き心地もよいし、ペン先のコントロールが非常にしやすく感じます。
- 小さいペン先
- ペン先が大きいと必然的に指先からペン先までの距離が長くなり、ペン先のコントロールがしづらく感じます。また、ペン先が大きいと、ペン先が紙面を隠してしまう面積が広くなり、書いた部分を目視しにくくなります。
- 穂先が鋭い角度のペン先
- 穂先の角度が鈍い場合も、ペン先が紙面を隠してしまう面積が広くなり、書いた部分を目視しにくくなります。
上記の3点が大きいですが、軸の軽さや丁度良い太さ、美しいデザインというのもありますね。
使用しているインクは、セーラーの極黒です。ペン習字の講習会に参加すると、講師の先生にインクについてよく尋ねるのですが、黒インクが最も字を引き立てて美しく見せると回答されます。最初の頃は黒インクだと字が下手に見える気がしていたのですが、ある程度整った字形で書けるようになると黒インクがいいなぁと思うようになりました。
DP-1000AN以外では、以下の万年筆もペン習字に非常に向いていると思います。
- パイロット ペン習字ペン EF
最高に安定した極細線が書けます。DP-1000ANを使う前はこれを使っていましたが、DP-1000ANのデスクペン型のデザインが魅力的で乗り換えました。